26/04/21 ジョジョ8部「ジョジョリオン」27巻全巻読了!! ★★★★4.0 7部から引き継がれる“回転と時を超える”スタンド ネタバレ無しで感想をまとめました✨

『ジョジョリオン』を読んでまず感じたのは
7部から流れている“回転と時を超える”感覚が、8部にもちゃんと残っていること
ただ、物語の面白さは7部とかなり質が違っていて、最初から派手に引き込まれるというより、東方家の不穏さと気味の悪さにじわじわ飲まれていくタイプの作品だったと思う、それが非常に良かった。

序盤の東方家は、とにかく不気味で魅力的

序盤で特に良かったのは、情報が少ないからこそ際立つ東方家の怪しさ
人物一人ひとりもそうだけど、家そのものに違和感がまとわりついていて、「この家は絶対に何かある」と思わせる力が強い

物語が進む前の段階だからこそ想像の余地が大きくて、そのぶん不気味さも増して見える
自分はこの序盤の薄暗い空気感がかなり好きだった

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ジョジョリオンは後半になるほど人間ドラマが濃くなる

物語が進んで情報が少しずつ解禁されていくと、最初に強く感じていた“怪しさ”は少しずつ形を変えていく
その代わりに前に出てくるのが、東方家を中心にした人間ドラマの濃さ

序盤の不穏さが好きだった身としては少し印象が変わるのだけど、後半は後半で、人物同士の関係や感情が見えてきて面白い
ミステリー的な怪しさから家族劇へと重心が移っていく作品として読むと、かなり納得しやすいかも?

怪しさよりも“人間”が見えてくる後半

後半になるにつれて、東方家の人たちが何を抱え、どう動いているのかが見えてくる
その結果、序盤にあった不気味さ一本の魅力ではなく、人間関係のぶつかり合いや、それぞれの立場の苦しさが目立ってくる

この変化は好みが分かれそうだけど、自分はこれはこれで良かった
ただ、序盤の怪しさが一番好きだったという気持ちは最後まで残った

東方家で印象に残るキャラは常秀と鳩

東方家の中で、最初から最後までまったく印象がブレなかったのが東方常秀
こいつは本当に最後まで〇ソ
読んでいる間ずっと「お前ほんとにそれで行くのか」と思わされるのに、そのどうしようもなさも含めて妙に印象に残る

一方で、東方家で一番かっこいいのは鳩だと思う
特に、鳩が恋人を家に招いた時のシーンはかなり良かった
あの場面の決断の速さと強さはかなり魅力的で、思わず惚れるようなかっこよさがあった

東方常秀は最後までブレない

良い意味ではまったくないのだけど、常秀は本当にずっと常秀
途中で印象が変わることもなく、期待を裏切るというより、悪い意味で期待通りに動き続けるのが逆にすごい

ここまで一貫していると、嫌なキャラなのに記憶にはかなり残る
そういう意味では、かなり強いキャラ

鳩は東方家の中でもかなりかっこいい存在

鳩は、ただ見た目や立ち位置が目立つというより、行動の瞬間に一気に魅力が跳ね上がるタイプだった
特に恋人を倒す場面は本当に印象が強くて、あそこは『ジョジョリオン』の中でもかなり好きなシーン

東方家の中でも、女性としての強さとかっこよさが一番出ていたのは鳩なんじゃないかと思う

7部より8部のほうが面白いが、伏線回収はかなり微妙

全体を通して読むと、自分は7部より8部のほうが素直に楽しめた
読み進める力はかなり強いし、独特の空気もあるし、人間ドラマとしても見応えがある

ただその一方で、伏線回収という視点で見るとかなり微妙
読んでいる最中は面白いのに、読み終えた時に「全部が綺麗につながった」という感覚はそこまで強くない
ここはかなり評価が分かれそうな部分だと思う

面白さは高いのに、回収の気持ち良さは弱い

読んでいる時間そのものはかなり楽しい
でも、後から振り返った時に「ここはどう受け取ればいいんだろう」と思う部分が残る

読書中の没入感は高いのに、読後の整理は少し難しい作品
そこが魅力でもあるけど、すっきりした回収を期待すると少し引っかかるかもしれない

ジョジョリオンのラストは曖昧で、もう1巻ほしくなる

特にラストは、正直もう1巻くらいあっても良かったのではと思った
ケーキのくだりも含めて、彼が生きているのか死んでいるのかがかなり曖昧で、退院という言葉はあるのに、読み方によってはもういないようにも見えてしまう

あれは映画でよくある「ご想像にお任せします」型の終わり方に近いのかもしれない
余韻として受け取ることもできるけれど、もう少しだけ輪郭がほしい気持ちも残った

東方常敏の“幸福”の言葉がかなり刺さった

読んでいて特に印象に残ったのは、東方常敏のこの言葉だった

人ってのは何かを乗り越えようとしている時が「幸福」なんだ
それは恵まれて大金持ちに生まれた長男でもそうなんだよ
さらに登って進まなきゃ決して「幸せ」にはならない
相対性さ
生まれた地点が0地点なんだから

ここはかなり刺さった
どれだけ金持ちに生まれても、どれだけ貧困に生まれても、その人にとってはそこが0地点なんだよね
この考え方には、いろんな立場の人を少し救う力がある気がする

幸福は環境ではなく、乗り越える過程にあるのかもしれない

金持ちに生まれた方が恵まれて見えるけれど、その人にはその人の0地点がある
逆に0地点が高く見えるぶん、そこから崩れた時の苦しさは大きくなるのかもしれない

そう考えると、幸福って何かを持っているかどうかより、何を越えようとしているかに宿るのかもしれない
この言葉は、『ジョジョリオン』の感想の中でもかなり強く残った部分だった

ジョジョリオン総評|東方家の不気味さと人間ドラマが強く印象に残る8部

『ジョジョリオン』は最後まで文字数が多く、かなりじっくり読むタイプの作品だった
7部は3〜4日くらいで進んだのに対して、ジョジョリオンは6日ほど、合計21時間くらいかけて読んだ
それだけ噛みながら読む濃さがあったとも言える

総評としては、甘め評価で★★★★4.0
伏線回収やラストの曖昧さには引っかかる部分もあるけれど、東方家の不気味さ、人間ドラマの濃さ、ところどころで刺さる言葉の強さはかなり印象に残る
7部とはまた違う方向で面白くて、読み終えたあともじわじわ考えたくなる8部でした。

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記事を書いた人

Gameをこよなく愛してます。
興味あることは追求し改善していく事が好きなので
自分で得た知見で誰かが役に立ったらいいなと思ってます💛

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