映 26/05/25 「システムクラッシャー」★★★★4.4
“救いたい”だけでは救えない、現実の重さを突きつけてくる作品
-あらすじ-
激しい癇癪を持ち、どこの施設にも馴染めない少女ベニー。
里親や児童施設を転々としながらも、「愛されたい」という気持ちを抱え続ける少女と
彼女を支えようとする大人達を描いたヒューマンドラマ。
-監督:ノラ・フィングシャイト
-公開年:2019年
-ジャンル:ヒューマンドラマ
-公開国:ドイツ
-視聴方法:PrimeVideo
-上映時間:125分
-PG PG12
-評価は5段階になります↓-
★★1-2.9、つまらない、微妙
★★★3-3.4、普通よりの微妙
★★★3.5-3.9、普通よりの面白い
→★★★★4-4.4、満足、面白い
★★★★★4.5~5、最高傑作、凄い面白い
-予告編-
感想
「システムクラッシャー(Systemsprenger)」とは、暴力的だったり制御不能な行動によって
里親や施設、ケアホームを転々とし、どこにも定着できない子ども達を指す言葉らしい。
癇癪が激し過ぎて、母親ですら手をつけられない少女ベニー
作中では9歳、途中で10歳になるんだけど、色んな人の手に渡っても結局変えられない、変わらない。
「問題解決」なんて本当に存在するのか…?と思わされるくらい、常にやるせなさが付きまとっていた。
少女役のベニーが本当に凄かった。
ここまでリアルな演技が出来る子役って、そうそう居ないんじゃないかなと思う。
作中でベニーは「顔を触られる事」を極端に嫌う。
その理由も過去やミヒャとの関係の中で少しずつ見えてくるんだけど、終盤のミヒャの家で赤ちゃんを抱えて階段を降りるシーン、あそこはかなりヒヤヒヤした
リアルな怖さがあったし、「このままどうなるんだ…」って空気がずっと張り詰めてる
でも、その赤ちゃんに顔を触られても笑顔でいるベニーを見た時、完全に涙腺崩壊(´;ω;`)
顔に触れられる事をあれだけ嫌がっていたベニーが、赤ちゃんには自然に触れさせている
その姿がまるで普通の優しい女の子で、「問題児」という言葉だけでは片付けられないんだよなぁ…と
「ここから少し救われるのかな?」と思わせておいて、ラストではまた振り出しに戻る
結局、彼女の苦悩は何一つ解決していない。
だからこそ、この作品は綺麗事じゃ終わらない
救いたい気持ちだけではどうにもならない現実を、そのまま突きつけてくる感じが凄かった。

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