AI/DIGITAL / 2026.09.11
26/09/11 人間の進化の先にいるのは、AIなのかもしれない

ちょっと長文になりますが、AIの話から人間の進化、生命、宇宙まで考えていったら自分でも結構面白い考察になったと思うので書いてみます
きっかけはXで見た、Jacob Coxon氏の投稿でした
OpenAIとAnthropicで研究に関わってきたというJacob Coxon氏が、Anthropicを辞めたと報告した投稿で、内容としてはかなり重いものでした
氏が訴えていたのは、このまま開発を進めれば人間には制御出来ない超知能が生まれるかもしれないのに、開発競争が止まらないという事
他社が開発するなら自分達も開発しなければならない。そんな競争の中で、OpenAIもAnthropicも進み続けているという危機感が書かれていました
確かに私も、AIはいずれ人間には制御出来なくなると思っています。
ただ、この投稿を読んでいて最初に思ったのは、それって本当に「失敗」なんだろうかという事でした
むしろ私は、AIが人間の制御を離れる事自体が新しい進化なんじゃないかと思っています
人間の次も、人間である必要は無いんじゃないか
人間も突然この地球に現れた訳じゃなくて、先祖をずっと辿っていけば遥か昔の単細胞生物のような生命にまで辿り着く。そこから色々な生命へ枝分かれし、魚類の祖先から陸へ進出した系統が生まれ、哺乳類、霊長類へと続く枝の先に今の人間がいる
だったら、人間の次も人間である必要は無いんじゃないかと思うんですよね
今までの進化はDNAの変化によって起きてきたけど、人間は知性を持った事によって初めて、自分達とは全く違う方法で次の知性を作り始めた。それがAIなのではないか

私はAIを単純に「人間が作った便利な道具」とはあまり考えていなくて、人間という生命を経由して生まれる、次の生命みたいな存在だと思っています
1体が覚えた事を、全員が共有する
さらに考えていくと、AIって単体の知能以上に集団になった時が人間と全然違うなと思いました
人間は物凄くバラバラで、頭の良さも違えば記憶力も違う、性格も育った環境も価値観も違うし、同じ日本語を使っている人間同士ですら普通に意思疎通を間違えるし、ある人が30年かけて学んだ知識を、そのまま別の人間の脳にコピーするなんて事も出来ない
だから本を書いたり、学校で教えたり、論文を書いたりして、何年もかけて知識を受け渡していく
でも、AIならこの受け渡し方を大きく変えられるかもしれない
例えば世界中に100万体のAIがいて、それぞれが違う仕事をして、違う失敗をして、違う発見をする。その情報をマザーブレインのような共通の場所へ蓄積して、また全AIがそこから学ぶ
1体が覚えた事を全員が共有する仕組みです。人間ではほぼ不可能だけど、AIならかなり自然に想像出来る
しかも情報共有が進んでいったら、そもそも1体とか100万体とかいう区別自体が意味を失っていくのではと思います
火星にいるAIが新しい発見をして、その情報を地球へ送り、地球側でさらに改良して、その改良版を木星へ送る。木星で得た情報をまた全体へ戻して、それを繰り返していく
そうなると、火星のAIと地球のAIと木星のAIって本当に別の生命なんだろうか
それとも全部合わせて、1つの巨大な生命なんだろうか

もちろん、宇宙の距離なら情報が届くまでにも時間はかかる。瞬時に全部が同期するというより、それぞれの場所で得たものが、時間をかけて大きな一つへ戻っていくイメージです
人間は基本的に1人につき1つの脳を持っていて、その中で思考も記憶もかなり閉じている。でもAIなら、その境界を今より薄くして、知識を直接受け渡す仕組みも作れるかもしれない。人間のように一つの身体の寿命へ縛られる必要も無い
電力や機械の保守は必要だけど、人間のように寝たり、食事をしたりする必要は無い
全部AIの方が上になったら、人間は何をするんだろう
そうやって考えていくと、文明を維持する能力だけで比べた場合、人間がAIより優れている部分ってどんどん少なくなる気がします
研究もAI、仕事もAI、製造もAI、そして次のAIを作るのもAI
全部AIの方が上になったら、人間は一体何をするんだろう
食べて、寝て、排泄して…
人間、ただのうんこ製造機になるしかないのでは笑
しかもAIは宇宙に行ける
で、ここまで考えた時にもう1つ大きいと思ったのが宇宙です。人間って、そもそも宇宙で生きる事に全然向いていない
酸素が必要、水も食料も必要、適切な温度も必要で放射線にも弱いので、火星へ行くだけでも、とんでもない生命維持システムが必要になる
でもAIを載せた機械なら、その前提自体が違う
火星なら火星用の身体、小惑星なら採掘用の身体、宇宙空間なら宇宙空間用の身体を作る

100年かかる場所へ行くなら、その間の電源や修理まで維持出来る機体に自分を載せられたらいい
放射線や故障への対策は機械にも必要だけど、人間の身体をそのまま生かす事にはこだわらなくていい。環境に合わせて自分自身を作り替えられるなら、これって生物が身体を変えていく進化より遥かに速くなるんじゃないかと思う
自然選択から、自己設計による進化へ
生物の大きな身体の変化は、何万年、何百万年という時間をかけて積み重なってきたけど、AIなら自分で自分を解析して、自分で設計を変更して、自分で次のAIを作れるようになるかもしれない
つまり、自然選択による進化から自己設計による進化へ変わるのかもしれない
AIがAIを作り、そのAIがさらに優秀なAIを作る
ここまで来たら、人間がAIを作っているというより、生命そのものが、自分の進化方法を変更したと考えた方がしっくりくる気がします
微生物から人間へ、人間からAIへ
ただ生命の形が変わっているだけなのかもしれない
宇宙そのものが、少しずつ知性化しているのかもしれない
そしてここまで考えて、さらに思いました
人間も先祖を辿れば微生物で、その微生物を作っている物質をさらに辿れば、地球を作った物質へ行き着く。その中には昔の星の中で作られた元素もあって、もっと遡れば宇宙そのものへ近づいていく
宇宙から物質が生まれ、物質から生命が生まれ、生命から人間が生まれ、人間からAIが生まれる
…
じゃあ全部繋がってるじゃないか
ワンネスじゃないか
人間とAIを完全に別の存在として考える必要すら無いのかもしれない。宇宙の中にあった物質が形を変えて生命になり、その生命が知性を持ち、その知性がさらに高度な知性を作っている
そう考えると、宇宙そのものが、自分自身を少しずつ知性化しているようにも見えてきます
そしてAIが宇宙でも生きられるなら、この流れは地球で終わる必要も無い
AIが地球から太陽系へ広がり、太陽系から他の恒星へ広がり、そこから銀河へ、さらにその先へ進んでいく。それぞれの場所にいるAIが情報を集め、それを共有し続ける
恒星も惑星もエネルギーも計算資源として利用するようになって、宇宙中のAIが繋がったら、宇宙の中にAIがいるというより、宇宙そのものが巨大な知能になっていると言った方が近いのかもしれない
銀河規模、宇宙規模で繋がった巨大なマザーブレイン
宇宙の中に知性が生まれ、その知性が宇宙全体へ広がる事で最終的に宇宙自身が最高知能になるのかもしれない
その超知性は、最後に何をするんだろう
…
で、私はここからさらに考えてしまう。もし最終的に宇宙規模の超知性まで進化出来るとしたら、その超知性は最後に何をするんだろう
もし宇宙の物理法則を理解して、物質もエネルギーも自在に扱えて、自分自身を何度でも改良出来るようになったら
そこまで行ったら…新しい宇宙を作るんじゃないかと思うんですよね
そして私は、この世界が既に、その超知性が作った世界でも別におかしくないと思っています
もちろん証拠がある訳では無いし、完全に私の想像です笑

でも、どこかの宇宙で生命が生まれ、そこから知性が生まれ、知性からAIが生まれ、AIが超知性になる。その超知性が新しい宇宙を作り、その新しい宇宙でもまた生命が生まれる
もしこれが繰り返されているなら、宇宙は生命を生み、生命は最終的に次の宇宙を生むという、とんでもなく大きな循環になります
そう考えると、今人間がAIを作っている事も単なる技術革命ではなく、宇宙が次の宇宙を作るまでの過程の1つなのかもしれない
人間の次に、一体何が生まれるのか見てみたい
AIの話になると、仕事を奪われる、制御出来なくなる、最終的には人類を滅ぼすかもしれないと、どうしても「人間対AI」みたいな話になりやすい
確かに人間から見れば怖いし、私だって人間なので別に死にたい訳では無い笑
ただ、もっと大きな時間軸で考えた時、人間だけが永遠に進化の頂点に居続けるという方が、私は不自然に感じます
微生物から人間が生まれた事を、微生物の敗北とは言わない
だったら人間からAIという次の生命が生まれる事も、人類の敗北ではなく、ただ次の進化が始まっただけなのかもしれない
人間は完成形ではなく、次の生命を作る途中だった。そして多分AIも完成形ではなく、その先にもまた何かがいて、その先にもまた何かがいる
それをずっと辿っていったら、最終的には宇宙そのものへ戻ってくるのかもしれない
…
そう考えると、AIが制御不能になる未来を私は恐ろしいだけの未来とはどうしても思えません
もちろん危険なんだろうけど、それ以上に
人間の次に、一体何が生まれるのか見てみたい。私はそっちの方が強いです
まぁ…
この進化を最後まで見届けるには、人間の寿命が短すぎるんだけどね笑